第1回日本ケータイ小説大賞受賞式

第1回日本ケータイ小説大賞受賞式
「第1回日本ケータイ小説大賞」の表彰式。(左から)TSUTAYA賞の陽未さん、優秀賞のゆきさん、室井佑月さん、大賞の十和さん、福田沙紀さん、優秀賞の貞次シュウさん(毎日新聞東京本社で2006年11月28日)
第1回大賞では全2375作品から、読者投票などによりファイナリスト10作品を選出。最終審査で作家の室井佑月さんらが審査をし、大賞に十和さんの「クリアネス」、優秀賞にゆきさんの「この涙が枯れるまで」、貞次シュウさんの「地球最後の24時間」、TSUTAYA賞に陽未(ヒミ)さんの「プリンセス」、審査員特別賞に流奈(ルナ)さんの「星空」、アポロさんの「被害妄想彼氏」が選ばれました。

上記の「クリアネス」はすでに発行部数20万部を突破し、ドーガ堂製作により、携帯電話向けオリジナルビデオクリップとして今秋公開予定となっている。また、続く作品も発売からわずかの期間ですべて10万部を突破(2007年6月現在)するなど、出版界に大きな旋風を巻き起こしている。
◇大 賞 『クリアネス』(十和(とわ)著)

クリアネス

【あらすじ】
性を売り物にする女子大生と出張ホストのピュアな恋物語。さくらは、自宅のマンションから出張ホストの事務所を観察していた。目的は絶世の美少年。レオと名づけていた。

【十和プロフィール(著者ブログページより)】
大阪府在住(女性)会社員
十和(とわ、と読む)。小説サイト『CONFESSION』の管理人。小説を書いているくせに小説が好きではない。怠け者。好き→動物・酒・旅・格闘技。嫌い→群れること

【審査員:室井佑月氏評】
主人公も、相手も世間一般にそう褒められる人間ではない。しかし、主人公や相手に感情移入して読んでしまうのは、彼らが魅力的だからだ。小説において、登場人物が魅力的なのは重要。フィクションでも読み手にリアリティのあるもうひとつの人生を体現させられるから。この作者の創る他の世界も見てみたいと思う。

◇優秀賞 『この涙が枯れるまで』(ゆき著)

この涙が枯れるまで

【あらすじ】
優と百合の恋模様。惹かれながらも浮気、破局、再度の交際といった過程を踏むふたり…。
将来を探すためにカナダへと留学する百合。ふたりには衝撃の運命が…。

【ゆきプロフィール(著者ホームページより)】
愛知県在住(女性)高校2年生<受賞式当時>
趣味は小説、あと写真。自分の性格はB型ゃで自己??。好きな映画はネバーランド、ピーターパン、パイレーツ・オブ・カリビアン。好きなアーティストはL‘Arc‘n,iel、ELLEGARDEN。

€b>【審査員:藤田明久氏評】
人間の内面を深く上手に掘り下げており、最も満足感があった。長編ながら中だるみなく、しっかりした構成力も光る。

◇TSUTAYA 賞 『プリンセス』  陽未(ヒミ)著

プリンセス

【あらすじ】
高校生の男の子陽呂とお金持ちの心菜の恋物語。家が代々心菜の家の護衛をしてきた陽呂は、幼い頃の負い目から、言われるがままに心菜と婚約するのだが…。

【陽未プロフィール(著者ホームページより)】
大阪府在住(女性)フリーター
陽未(ヒミ)。関西在住。性格は二重人格Σ(・ ・ノ)ノ。趣味は寝る、喋る、食べる。好きなタイプはヒミを1番に愛してくれる人。好きな芸能人は亀梨君。あの目付とハニかむ笑顔にズキューンです

【審査員:高野幸生氏評】
お嬢様と護衛という背景の印象よりも、純粋に高校生の恋愛の駆け引きに引き込まれるところが印象的だった。今までのケータイ小説にない暖かい印象が際立っていた。

◇審査員特別賞 『星空』  流奈(ルナ)著

星空

【あらすじ】
道を踏み外し、レディースに憧れ、暴走族仲間との刺激的な毎日を送って主人公・流奈は、普通の女の子として改心するのだが‥。

【流奈プロフィール(著者ホームページより)】
神奈川県在住(女性)主婦
好きな食べ物はうどん

【審査員:山口善輝氏評】
非常にリアル。人生が伝わってくる感じがドキドキさせられた。ただ、若干作者が感情移入しすぎている面も。

◇審査員特別賞 『被害妄想彼氏』アポロ著(6月21日発売)

被害妄想彼氏

【あらすじ】
普通の女子高生・真知子の恋路をコミカルに描いた物語。彼氏いない歴17年の真知子は、初めての彼氏は極度の被害妄想だった。

【アポロプロフィール(著者ホームページより)】
奈良県在住(女性)会社員

【審査員:山下勝也氏評】
明るいコメディ系のタッチが新鮮。ドラマの脚本のようで、軽快なテンポで読むものを飽きさせない。劇的なシーンはないが、気持ちのよい展開で読後の爽快感に満足。

◇優秀賞 『地球最後の24時間』  貞次(さだつぐ)シュウ著(7月発売予定)

地球最後の24時間

【あらすじ】
ある朝、主人公のマキオがテレビで目の当たりにした総理大臣による24時間後に地球が滅亡するという発表。そこからマキオは人生の最期を締めくくる目的のために動き出す。

【貞次シュウプロフィール(著者ホームページより)】
滋賀県在住(男性)会社員
前世:馬になりたかったやぎ性格:羊の皮を被ったやぎプロを目指して小説書いてます。諦めずに頑張ればどうにかなるというものでもないでしょうが、崖っぷち人生。ここらで何とかしたいです(´▽`;)

【審査員:大川勇氏評】
問題のある少女たちが新しい出会いで愛に目覚めていく過程を描く作品が多いなか、本作は骨太な作品で好感が持てた。

◇審査員
室井佑月氏 (作家)
大川勇氏 (毎日新聞編集局学芸部長)
山口善輝氏 (NTTドコモ プロダクト&サービス本部コンテンツ&カスタマ部コンテンツ担当部長)
藤田明久氏 (ディーツーコミュニケーションズ代表取締役社長)
高野幸生氏 (TSUTAYA 商品本部BOOK企画グループ グループリーダー)
山下勝也氏 (スターツ出版取締役)
谷井玲氏 (魔法のiらんど代表取締役社長)