第6回日本ケータイ小説大賞受賞式
「第6回日本ケータイ小説大賞」表彰式にて受賞者と審査員。
左からtomo4、中山絵梨奈(新潮社「nicola」モデル)、水野ユーリ、
尾木直樹(教育評論家)、藤田ニコル(新潮社「nicola」モデル)、樹香梨
(敬称略、2012年3月22日ANAインターコンチネンタルホテル東京)
受賞作紹介&審査員コメント
大賞 『あの夏を生きた君へ』(水野ユーリ 著)
水野ユーリさん
【写真】大賞受賞者、水野ユーリさん。


【写真】花束を贈呈される水野ユーリさん。

【写真】左から中山絵梨奈さん、水野ユーリさん、尾木直樹さん、藤田ニコルさん。
あの夏を生きた君へ

大賞 賞金100万円

『あの夏を生きた君へ』(著者:水野ユーリ)

【作品紹介】
中学2年生の千鶴は学校でのイジメに耐えきれず、不登校になってしまう。口うるさい両親、なにもしない担任、自分を裏切った友達……すべてに嫌気がさし、「死にたい」と思っていた。ある夏の日、唯一心を許していた祖母が危篤に陥ってしまい、ショックを受ける千鶴の前に、ユキオという少年が現れて……。初めて恋をしたあの夏、奇跡が起きた――。時を超えた約束を通して知る、涙と命の物語。

【審査員:中山絵梨奈氏評】
メッセージ性が強くて、読んだあととても心に残る作品でした。主人公の一生懸命さに、ラストのほうは思わず泣いちゃいそうでした。主人公のちづには、みんなきっと共感できる部分があると思います。セリフひとつひとつが重たくて、色んなことを考えさせられる作品でした。私も大事なものに改めて気付くことができた気がします。

【審査員:藤田ニコル氏評】
一番印象に残ったことは、主人公の「死にたい、死にたいっ」という言葉です。主人公と同じように「死にたい、死にたいっ」と言っている中学生のみんなにも読んで欲しいなと思いました。教室でのいじめから戦争まで「どうなるの?どうなるの?」とどんどん読み進められました。最後のほうでは命の大切さを感じ、つい涙がでてしまいました。

【審査員:繭氏評】
「勇気」「命の大切さ」などの深いテーマが織り込まれながらもドラマチックな展開で、最後までドキドキしながら物語を楽しめました。いじめや恋愛、戦争…年齢に関係なく、生きていく上で私たちが考えなければならないことがこの作品には全部含まれています! ラストは涙せずにはいられません。幅広い世代の方に読んでいただきたいです。

【審査員:北野有希子氏評】
いじめという現実と両親への反抗心で、全てに嫌気がさしていた主人公の千鶴。そんな彼女が、ある日出会ったユキオという少年から過去の体験を聞いて変わって行く。今まで目を背けていた現実に立ち向かう勇気を、少しずつ掴んでいく過程が今の時代にふさわしく、心に残る作品でした。

【審査員:新井俊也氏評】
今回の大賞テーマである「勇気」を広く、深くとらえた作品。いじめで不登校になった主人公が、何かに打ち勝つだけでなく、もっと深い意味で、日常で生活できることの大切さに気づく「勇気」を表現している。友達、家族、おばあちゃんと身近な人だけでなく、子供たちの知らない戦争場面を有効的に生かしたストーリー展開は秀逸です。

優秀賞『純恋~スミレ~』(なぁな 著)
純恋~スミレ~

優秀賞 賞金30万円


『純恋~スミレ~』(著者:なぁな)

【作品紹介】
高2の純恋(すみれ)は強がりな女の子。5年前、交通事故で自分をかばってくれた男性が亡くなってしまったことから、罪の意識を感じながら生きていた。純恋はある日、優輝という少年に出会って恋に落ちる。けれど優輝は実は、亡くなった男性の弟で…。

【審査員:中山絵梨奈氏評】
ハラハラする展開続きで最後まで目が離せず、一気に読んでしまいました!どのキャラクターも、かっこいい!可愛い!と思わせるものばかりで、ドキドキしながら読めました(*^^*)キャラクター設定やハラハラする展開続きなど、私たちの年代のコがケータイ小説に求めているものがギュッとつまった作品だなと思いました(>_<)♪この作品に何回もでてくる言葉、『今この瞬間を大切にしたい』。命の大切さを改めて感じました。

【審査員:藤田ニコル氏評】
この作品は自分的にものすごく好きです!! 登場人物もひとりひとり生き生きしていていいなって思いました! 主人公も主人公の妹も可愛いくて全てにドキドキしました!! 共感する所もたくさんありました。どんどん「次っ次っ」ってすごく進みたくなるストーリーです。ザ・恋!!って感じました。とにかく彼氏がカッコイイし、主人公が可愛い!!

優秀賞『初恋タイムスリップ』(樹香梨 著)
樹香梨さん
【写真】優秀賞受賞者、樹香梨さん。
初恋タイムスリップ

優秀賞 賞金30万円


『初恋タイムスリップ』(著者:樹香梨)

【作品紹介】
24歳の美音は、初恋の彼・成海くんのことが、大人になった今も忘れられないでいた。ある日美音の前に小さな女の子が現われ、過去を修正できるならいつに戻りたいかと聞かれる。後悔ばかりしていた美音は、成海くんに会うため、10年前へとタイムスリップする。そして、あの頃気づけなかった“みんなのキモチ”を知ることに……。

【審査員:中山絵梨奈氏評】
すごく恋愛観がリアルでドキドキしました(>_<)そして何より、2人の純粋な恋に、成海くんの優しさに、とても切なくなる作品でした。成海くんは私の理想のキャラクターで、こんな人がいたらいいのにー!ってキュンキュンしながら読んでました(笑)。この作品には沢山の勇気がでてきます。ぜひこれを読んで、沢山の勇気を知ってほしいです(*^^*)

【審査員:繭氏評】
誰もが一度は持ったことのある“過去に戻りたい”という願いが、もし叶ったら……。ファンタジー要素を交えながらもとてもリアルで、共感しながら楽しく読めました。主人公の悩みや考え方は今を生きる女の子たちにも共通した部分が多いと思います。最後まで読むとじんわりと優しく、不思議な余韻が残りました。

TSUTAYA賞『友達の彼氏をスキになった。』(tomo4 著)
tomo4さん
【写真】優秀賞受賞者、tomo4さん。
友達の彼氏をスキになった。

TSUTAYA賞 副賞:「T-POINT」5万円分


『友達の彼氏をスキになった。』(著者:tomo4)

【作品紹介】
高2の藍は、元カレから受けた暴力がトラウマで恋ができないでいた。そんな藍の親友のマリアは、年下の恋人・悟との約束を平気でドタキャンするし、浮気もする、藍とは対照的な自由奔放な女の子。藍はどんなに裏切られても一途にマリアを想う悟を微笑ましく見守っていたが、やがて悟に恋する自分の気持ちに気づいてしまって…。

【審査員:北野有希子氏評】
主人公の藍が、昔受けた心の傷に向き合い成長していく姿と自分の気持ちに素直になっていく描写の中に小さな「勇気」を沢山感じました。お互いに友情を大事にあたためながら、思いやりと愛情を持ちあう登場人物の関係がとても清々しく、瑞々しい作品です。

特別賞 『ひまわり』(あちゃみ著)
ひまわり

特別賞


『ひまわり』(著者:あちゃみ)

【作品紹介】
親の転勤で見知らぬ土地の高校に進学した莉奈は、ある日病院で見るからにヤンキーな男の子・蔵島恭平を見かけた。悪い噂ばかりの恭平を心の中で恐れていた莉奈だが、恭平はみんなが言うような不良ではないと気づき始める。ちょっとしたすれ違いから莉奈自身がクラスで孤立してしまったとき、何も言わずにそばにいてくれる恭平に、莉奈は友達以上の想いを抱き始めていた。

◇審査員
中山絵梨奈  新潮社「nicola」モデル
藤田ニコル  新潮社「nicola」モデル
繭  ケータイ小説作家
北野有希子  カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)TSUTAYA事業本部 MD・販促部 BOOKユニットBOOK-MD
新井俊也  スターツ出版 専務取締役