第7回日本ケータイ小説大賞受賞式
「第7回日本ケータイ小説大賞」表彰式にて受賞者と審査員。
左から月森みるく、Salala、小山内花凜(新潮社「nicola」モデル)、YuUHi、
吉田沙保里(レスリング女子フリースタイル55キロ級金メダリスト)、藤田ニコル(新潮社「nicola」モデル)、rila。
(敬称略、2013年3月25日ハイアットリージェンシー東京)
受賞作紹介&審査員コメント
大賞 『大好きでした。』(YuUHi 著)
【作品紹介】
放課後の美術室で、いつもひとりで絵を描いている高2の舞。舞には幼いころから画家になる夢があったが、ある事情で、それを諦めかけていた。そんな舞の前にクラスの人気者でバスケ部のエース・翼が現れ…。夢はNBAプレーヤーだと笑顔で語る翼と共に、再び夢を追いかけ始めた矢先、翼に衝撃の出来事が!夢に向かってがんばる姿に号泣の純愛ストーリー。

【受賞者コメント】
こんにちは、YuUHiです。今回、このような素敵な賞を頂くことができ、本当に嬉しいです。『大好きでした。』は、高校生が夢に向かう姿を書きました。この作品を書いていて、自分の夢は家族や友達、いろんな人に支えられているんだと気づけました。また、一歩前に進めたと思います。これまで支えてくれた家族、友達、担当の方、そして応援してくださったファンの皆さま、本当にありがとうございます。

【審査員:藤田ニコル氏評】
翼と舞のふたりが励ましあいながら夢に向き合っている姿に感動しました! 翼はいつも一生懸命だし、親友の悟史くんのアツいセリフもあって、登場人物がみんなすごくカッコいい! キュンキュンするラブなシーンもあれば、涙するところもあったし、バスケの試合のシーンはハラハラドキドキするし、読んでて楽しかったです!

【審査員:小山内花凜氏評】
“背”というひとつの才能がなくっても、努力して立ち向かって、強くなっていく翼。そんな翼が夢について話す言葉が、どれもココロに残りました。「夢はあきらめちゃいけない!」――この作品を読んでイチバン強く思ったことです。私も自分の夢をあきらめません。夢を持っている人はもちろん、持っていない人にもぜひ読んでもらいたいです。

【審査員:榎本咲百合氏評】
夢を諦めそうな人や、一度諦めてしまった人が、もう一度頑張ってみようと思える作品です。主人公の二人はもちろん、バスケ部のメンバーをはじめとする他の登場人物もみんな良い性格のキャラクターで、彼らの台詞一つ一つから元気が貰えます♪バスケや美術に関わりのある人もない人も、恋をしている人もしていない人も、是非是非読んでほしいです。

【審査員:田中伸明氏評】
一度は「夢」を諦めた女の子が、ある男の子の「夢」に向かって進んでいくひたむきさ、ハンデをもろともしない前向きな考え方に出会う。彼と彼を取り巻く個性豊かな仲間とのふれあいの中で彼女は様々な影響を受け、これまでの自分を見つめなおし・・・という友情と「夢」を織り交ぜたストーリー。皆さんにも読んでいただきたい!

【審査員:北野有希子氏評】
コンプレックスや不安があっても、決して諦めない。前向きに夢を追おうとする舞と翼の姿勢に、大きなテーマ性が感じられました。お互いの夢を応援し、思い続ければ「夢は叶うんだ!」とココロに響いてきます。「夢があるけど、一歩踏み込めない」「やる前に諦めてしまう」そんな人に是非読んでもらいたい作品です。

【審査員:小野祐輝氏評】
今回のテーマである、「夢」に向かうエネルギーをとても強く感じる作品です。登場人物全員から、前向きに生きる強さと仲間への温かい思いやりを感じました。爽やかな風と温かい空気に包まれて、「私ももっと頑張りたい!」と背中を押される気がする一冊です。みなさんぜひ読んでみてください。

【審査員:内藤麻里子氏評】
夢をあきらめない気持ちに真剣に取り組み、好感が持てました。登場人物はさわやかで、安心して浸ることのできる物語世界でした。ただ、「けが」という要素を安易に使っている点が気になりましたが、その欠点をカバーする表現力の将来性を買いました。何カ所かいいフレーズがあり、その文章を生みだす視点を評価しました。

【審査員:新井俊也氏評】
高校生らしい等身大の「夢」が、とてもさわやかに心地よく読める作品。キャラクターの違う内気な舞と人気者の翼がお互いに魅かれあい、夢を認め合っていく展開は、今回のテーマにフィットしている。恋愛、友情、スポーツ、挫折といった青春の王道が描かれている中で、嫌味なく素直に読める良作であり、著者の将来性も期待できる。


優秀賞『今までの自分にサヨナラを』(Salala 著)
Salalaさん
【写真】優秀賞受賞者、Salalaさん。
【作品紹介】
生まれつきの障害で車椅子生活を強いられ、恋も夢もあきらめていた高2のさゆ。文化祭の日、他校の生徒から向けられる同情の視線にうんざりしていたときに、太陽のような笑顔の男子・光から突然声をかけられ、連絡先を渡される。彼に見覚えはなかったけど、初対面で“さゆ”と呼ぶ光のことが、なぜか気になってしまって…。

【受賞者コメント】
書籍化は私の夢だったので、それが叶い、とても嬉しいです。この作品には、自分に胸を張って生きよう、というメッセージをこめました。皆様が前に進むための小さな勇気になれたら幸いです。また、私は読者の皆様や作家仲間の温かい応援に沢山支えられ、ここまで辿り着くことができました。本当にありがとうございました。

【審査員:藤田ニコル氏評】
生きるコトの大切さに気づかされました! さゆのココロの描写がリアルで、思わず引き込まれてしまうシーンがいっぱい。「次はどうなるの!?」って、いつのまにかどんどん読み進めてました。それに、光くんが本当に太陽みたいな存在ですごくかっこいい! 実体験が元になってるって知って、作者さんを応援したくなりました。

【審査員:小山内花凜氏評】
命の大切さがすごく分かった作品だった。光が紗由里のココロを溶かしていって、紗由里に生きる意味を教えてあげた。そして、紗由里の周りの人たちもすごくいい人ばっかりで…すごく幸せなことですよね。改めて、私自身もいい環境で過ごせてるんだなってことにも気づかされました。ふたりのラブもめっちゃ見どころです!


【審査員:榎本咲百合氏評】
主人公は作者と同じ病気ということで、とてもリアリティーのある作品です。病気の人の辛い現実、さらにはそれを乗り越えて夢を追いかける勇気や周りとの関係、どれも刺激的な事実です。この作品を通して、病気の人にもそうでない人にも、命と向き合って深く考えてほしいです。もちろん、ケータイ小説ならではの恋愛シーンも楽しめます☆光と出会って変わっていくさゆの姿に注目してください。

TSUTAYA賞『四つ葉のクローバーちょうだい。』(rila。 著)
rila。さん
【写真】TSUTAYA賞受賞者、rila。さん。
【作品紹介】
高3の百合子は野球部のマネージャー。幼なじみで同じ高校の野球部でキャプテンとして活躍している稜ちゃんに幼い頃から片想いしているが、気恥ずかしさからなかなか距離を縮められないでいる。「甲子園出場という夢に向かって一生懸命な稜ちゃんに、なにかしてあげたい!」という想いで、ふたりの思い出でもある四つ葉のクローバーを探し始めるが…。

【受賞者コメント】
この度は素敵な賞を頂けて大変嬉しく思っています。5年も前に書いた物語だったので、今もまだ驚いています。これも、長らく読んでくださった皆さんのおかげです。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

【審査員:北野有希子氏評】
幼馴染なのに、7年間も野球部の稜ちゃんに片思いを続けている百合子。甲子園出場という彼の夢に、自分の夢を重ね合わせていくところがとても爽やか。野球のシーンでは、思わず手に汗握ってしまうほどの臨場感と躍動感を感じました。稜ちゃんと百合子の、不器用な恋を思いっきり楽しんでもらいたいと思います。

特別賞 『15歳のラビリンス』(月森みるく著)
月森みるくさん
【写真】優秀賞受賞者、月森みるくさん。
【作品紹介】
ちょっと不良な年下男子のジンと付き合いはじめた中3の美織は、受験生だというのに、どんどん成績が落ちていってしまう。教育熱心な親にはイヤミを言われ、教師にはジンと別れるように説得されるが、美織は今を大事にしたいと思い、彼との時間を優先していた。でも、そんなある日、ジンから突然別れを告げられて…。

【受賞者コメント】
今回「15歳のラビリンス」が特別賞という素晴らしい賞を頂きました。これも皆様が温かいメッセージで励まし、応援して下さったおかげです!本当に本当にありがとうございました。感謝カンゲキで胸がいっぱいです。この作品を読んで下さった方の心に、少しでも何かを残す事ができていたら嬉しいです。

◇審査員
藤田ニコル  新潮社「nicola」モデル
小山内花凜  新潮社「nicola」モデル
榎本咲百合  女子高生出版部 編集長
田中伸明  株式会社NTTドコモ スマートコミュニケーションサービス部 コンテンツ推進室 コンテンツ開拓担当部長
北野 有希子  カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 TSUTAYA事業本部 MD・販促部 BOOKユニットBOOK-MD
小野 祐輝  株式会社ベネッセコーポレーション 中学生事業部 部長
内藤 麻里子  毎日新聞社 編集編成局 学芸部 編集委員
新井 俊也  スターツ出版 代表取締役専務