第4回日本ケータイ小説大賞受賞式
第4回ケータイ小説大賞:中学校で表彰式と受賞記念イベント

第4回日本ケータイ小説大賞(毎日新聞社、スターツ出版で構成する実行委員会主催)の表彰式と受賞記念イベントが13日、東京都武蔵野市桜堤1の市立第二中学校(熊沢直孝校長、生徒数292人)で行われた。

生徒たちが見守る中、「風にキス、君にキス。」で大賞を受賞した大阪府在住の女子高校生、繭(まゆ)さん(17)に、バルセロナ・アトランタ五輪のマラソンで連続メダルを獲得した有森裕子さんから表彰状が手渡された。

記念イベントでは、有森さん、北京五輪ソフトボールで金メダルの上野由岐子さん、繭さんの3人による「夢に向かって」と題した課外授業が行われた。トップアスリート2人と陸上部の経験を青春小説にした繭さんによる五輪の体験談や恋愛論を交えた楽しいトークに生徒たちも聴き入った。

同中3年、吉野絵美華さん(15)は「受験を控えてつらいこともあるが経験から得た話を聞くことができ参考になりました」と感想を語った。【森下功】


第4回日本ケータイ小説大賞記念イベントで上野由岐子さん(右)や有森裕子さん(左から2人目)、司会の久保田智子さん(左)と大賞を受賞した繭さん(左から3人目)=東京都武蔵野市の武蔵野市立第ニ中学校で2010年1月13日午後1時50分、米田堅持撮影
受賞作紹介&審査員コメント
大賞・TSUTAYA賞・TBSブックス★賞 『風にキス、君にキス。』(繭[Mayu] 著)
繭(まゆ)さん
【写真】大賞・TSUTAYA賞・TBSブックス★賞受賞者、繭(Mayu)さん。


【写真】有森裕子さんより大賞記念品を授与される繭(Mayu)さん。

【写真】トークセッションの様子
大賞 賞金100万円
TSUTAYA賞 副賞:T-POINT10万円分
TBSブックス★賞 副賞:「TBSブックス★」オリジナル表紙デザインつき電子書籍化

『風にキス、君にキス。』(著者:繭[Mayu])

【作品紹介】
日向は藤島学園陸上部のトップランナー。マネージャーの柚は彼の幼なじみで、彼を応援しつつ、淡い恋心を抱く。しかし突然の事故で、日向は選手生命を絶たれ…。走ることのおもしろさだけでなく何のために走るのかなど、人生で大切なものを教えてくれる爽やか青春ストーリー。

【審査員:朝日奈央(あさひなお)氏評】
今回、「風にキス、君にキス。」を読んでみて初めて小説って面白いなぁって思いました!!あさひはどっちかといえば漫画派なので、あんまり本とか小説とか読まないし正直苦手なんですね!(T_T)けど今回読んでみて、『次のページがめっちゃ気になる!!』とか凄く思ったし、また今度違った小説も読んでみようかなぁって思いました!!
それくらい面白かったです!!っていうかこんな純粋な恋愛とか凄い憧れます(≧∇≦)!!みんなこの作品を読んだらきっとそう思うと思います!!
是非共感してほしいな(-^〇^-)
なのでみなさん「風にキス、君にキス。」読んでみてください!!

【審査員:若林芹奈(わかばやしせりな)氏評】
切なくてキュンとくる場面がたくさんで、早く次のページも見たい!と、自然とスラスラと手が進められました。読みやすいし、柚の気持ちが自分が体験してるかのようにリアルで、物語に入り込めた!健気なところだったり、希望を信じられる柚がとにかく可愛いかった!柚や日向の周りの人達の優しさにも心が温かくなる!!!あと、日向のキャラが個人的にすごい好きです!笑

【審査員:藤波心(ふじなみこころ)氏評】
陸上部のエースとマネージャーという設定が私たちの年代にぴったりで想像しやすくとても共感できました。
「どうなっちやうの~??」っていうドタバタはあるけど最後はビックリな展開で新鮮でした!!

【審査員:ばにぃ(ばにぃ)氏評】
失ってから気づいた「走れること」の大切さが伝わってきてよかったです。1人の選手として、1人の大切な人として、日向を一途に好きでいる柚の気持ちに、とても共感することができました。日向の1つ1つの言葉が胸に染みて、今一瞬一瞬が大切なんだなと実感させられました。

【審査員:燈色(ひいろ)氏評】
全体を通して爽やかな印象の作品でした。登場人物がみんな明るく優しい性格だったからだと思います。
心理描写が上手く、すんなりと物語に入り込むことができ、初めてケータイ小説で本気で泣いてしまいました。
そして事故後、それでも陸上に向き合おうとする日向の姿には“今”を強く生きることの大切さを教えてもらいました。

所々にある格言のような言葉たちがとても気に入っています。
大きな感動を呼ぶ、いい作品です。

優秀賞『君を、何度でも愛そう。』(沙絢 著)
優秀賞 賞金30万円


『君を、何度でも愛そう。』(著者:沙絢)

【作品紹介】
原因不明の胸の病に侵されている小4の綾は、田舎町で同い年の京と出会う。いつしか二人は幼い恋を育むが、綾の病を知った京はある重大な決断に踏み切り…。自然と共に生きる子供達の等身大ピュアラブストーリー。

【審査員:若林芹奈(わかばやしせりな)氏評】
恋をしている幸せさだとか嬉しさだとか、すごく共感できる!方言が使われている小説を読むのは初めてでとても新鮮でした!次々に起こる困難にもハラハラドキドキでした!小学生時代から繋がる恋物語っていうのも初めてで‥、だけど恋って年なんか関係なく、何よりも大切に思えるものなんだなって、恋って素敵だなって思えました。

【審査員:藤波心(ふじなみこころ)氏評】
小さな子の恋から始まって、大人な恋で終わるところがすごく気に入りました!
このお話はホント泣けます!!
はじめはどうなるかわかんなかったけど。最後まで読むと、あ~なるほどって繋がる物語です!!

【審査員:ばにぃ(ばにぃ)氏評】
病気である綾をずっと想い続け、ずっと支え続けた京がとても男らしいと思いました。実際私が病気になってしまったら、と考えると、綾のように強くはいられないなと感じました。でも綾が強くいられたのも、京が近くで支えてくれたからだと思います。いつもそばで自分を支えてくれている人の大切さがとてもよくわかりました。

【審査員:燈色(ひいろ)氏評】
人を愛する、人を想う、そんなあたりまえのことの素晴らしさに気づかせてくれた作品でした。
想いすぎるあまりに時々すれ違いながらも惹かれ合う、綾と京の間に確かな絆を感じます。
京の綾への一途な想いにも心を揺さぶられました。
そして、そんなふたりを取り巻く周りの人たちも温かく、友達や家族という存在がいるという幸せにも気づかせてくれました。
一本の映画を観るような、ドラマチックな物語でした。

特別賞 『俺様王子と秘密の時間』(涼宮リン著)
俺様王子と秘密の時間


『俺様王子と秘密の時間』(著者:涼宮リン)

【作品紹介】
椎菜は、いたって普通の高校2年生。だけど、学校でHなシーンを盗み聞きしてしまい…。しかもそれを学校の王子様・千秋に見つかり、弱みを握られてしまった!女の子のドキドキがいっぱい詰まった究極のラブストーリー。

◇こども審査員
朝日奈央(あさひなお) モデル、タレント
若林芹奈(わかばやしせりな) モデル
藤波心(ふじなみこころ) 読者モデル
ばにぃ(ばにぃ) ケータイ小説作家
燈色(ひいろ) ケータイ小説作家
◇おとな審査員
久保田智子(くぼたともこ) TBSテレビ アナウンサー
内藤麻里子(ないとうまりこ) 毎日新聞社 学芸部編集委員
新井俊也(あらいとしや) スターツ出版 専務取締役