受賞作品紹介&審査員コメント

大賞・ブックパス賞 ダブル受賞

『また、キミに逢えたなら。』 miNato/著

作品紹介
高1の夏休み、肺炎で入院した莉乃は、同い年の美少年・真白に出会う。重い病気を抱え、すべてをあきらめていた真白。しかし、莉乃に励まされ、徐々に「生きたい」と願いはじめる。そんな彼に恋した莉乃は、いつか真白の病気が治ったら想いを伝えようと心に決めるが、病状は悪化する一方で…。
受賞者コメント
こんにちは、miNatoです。この度は大賞という素敵な賞を頂けて、本当に嬉しい限りです。この作品は『思わず涙が溢れるほど、究極の切ない純愛』をテーマに書きました。色んなことを乗り越えた2人が成長して行く姿と、物語の結末を温かい目で見守って下さると嬉しいです。そして、この作品がみなさんにとって何か大切なことに気付くきっかけとなってくれれば、それ以上のことはありません。たくさんの感想やレビューや応援、本当にありがとうございました。
審査員:永野芽郁氏評
命の大切さや相手を想い続ける強い気持ちにすごく感動しました。莉乃や真白の顔が浮かび、先が気になって仕方がなかったです。2人の恋は運命だったと思うし、真白のことが好きで好きで助けたいと思う莉乃の気持ちも、莉乃が好きで待ち続ける真白の気持ちも本当に素敵でした。友達にも薦めたい作品です。
審査員:鈴木美羽氏評
途中からずっと泣きっぱなしでした。シローくんの独特な雰囲気にすごく惹かれ、ふたりのピュアな恋のシーンは読んでいて幸せな気持ちになりました。その分後半は衝撃の連続で、読み終わった瞬間友達にも読んでほしいと思いました。親友や家族との関係なども含めて、中学生の憧れ要素がギュッと詰まった作品だと思います。
審査員:加藤有香氏評
人の死に向きあう、主人公二人の姿が心に強く残り、この年頃ならではの、ひたむきさが上手く描かれていました。出会いの場面をはじめとする、印象的なシーンが多く、最後まで引き込まれる作品でした。
審査員:中嶋奈津子氏評
主人公の莉乃が、生きることを諦めていた真白とまっすぐに向き合い「生きてほしい」と思いをぶつけるシーンがとても印象に残っています。素直で純粋なキャラクターたちが、健気に相手を想い合う姿に純粋に泣けました。また、終盤の展開が思いもよらず一気に読み終えてしまいました!文章力・描写力も素晴らしく、是非多くの方に読んでいただきたい作品です。
審査員:内藤麻里子氏評
「病気」は、候補作によく登場する題材ですが、病気に絶望している少年心理や家族を描いた点が目新しく、飽きずに読めました。場所や状況の描写が丁寧で、ドラマ性もうまく計算されています。小学生の頃のお節介エピソードなど小技がきき、登場人物の使い方もうまい。なかなか衝撃の展開で、強引ではありますが予想外でおもしろかったです。
審査員:篠原康子氏評
ケータイ小説では、あまり類を見ないドナーもの設定で新しさがあります。丁寧な情景描写とテンポよく展開していく物語を通して、純粋に人を愛することの切なさと尊さ、生きる意味、命の大切さなど、心に沁みるメッセージがいっぱいです!主人公ふたりのそれぞれの想いが錯綜する“衝撃のラスト”には、思わず号泣です!

優秀賞・TSUTAYA賞 ダブル受賞

『キミのイタズラに涙する。』 cheeery/著

作品紹介
高校1年の沙良は、イタズラが大好きなイケメン・隆平と同じクラスになる。いつも温かく愛のあるイタズラを仕掛ける彼に、クラスメイトからイジメを受けていた満は救われ、沙良も惹かれていく。翌年、思いきって隆平に告白した沙良。しかし、返事を保留にしたまま隆平は急性白血病で倒れてしまい…。
受賞者コメント
こんにちは、cheeeryです。今回この作品で日本ケータイ小説大賞の優秀賞を頂けて、私にとって特別な作品となりました。本当にありがとうございます! “イタズラ”をテーマにしたこの作品で、ぜひ隆平の温かいイタズラに涙してくださいね。そして皆様も、ここに出てくる4人のように大切な人に出会えますように。
審査員:鈴木美羽氏評
隆平の優しく温かいイタズラにワクワクしました。沙良と隆平のふざけあいがかわいく、満や梓のキャラも良くて私もその中に入りたくなるほど魅力的な4人でした。苦しみを1人で背負おうとする隆平のたまに見せる弱さはとても切なかったです。沙良の隆平への強い想いも伝わってきました。実写化されたら見てみたい作品です!
審査員:加藤有香氏評
正しいことを表現できる強さを主人公たちが持っており、読んでいて勇気をくれる作品でした。前半と後半でそれぞれ別の意味での“泣ける”展開が上手く組み立てられており、著者の書きたかったことが強く伝わってきました。
審査員:篠原康子氏評
「愛のあるイタズラで人を喜ばせ、幸せを与えていく」、そんな隆平のキャラクターが新鮮でキラリと異彩を放っています。初めて人を恋する気持ちや、イジメから救い出す展開……など、登場人物たちの成長感ある日常が描かれていて共感度大! 最後の最後で謎が解ける、隆平の一世一代のイタズラに、溢れる涙が止まりません!!

優秀賞

『天国への切符』 幸/著

作品紹介
あるきっかけから両親とすれ違うようになった高1の真優は、家族のことを面倒くさく感じている。彼氏に浮気され別れることになったことを誰にも言えずに明るい自分を演じていた頃、真優のクラスに転校してきたのが、幼なじみの吉岡。吉岡によって真優は少しずつ変わり始めるが、ある日目の前で母親が車にひかれてしまい…。
受賞者コメント
「天国への切符」をこのような素敵な賞に選んでいただけたのは、応援してくれた読者様たちのおかげです。たくさんの感想やレビュー、投票をありがとうございました。読み終えた時に、家族や友達、好きな人。いつも身近にいる人たちがそばにいることの幸せを改めて感じてもらえたらいいなと思います。
審査員:永野芽郁氏評
「伝えたいことは、その時に言う」ということの大切さなど、多くのメッセージが伝わってきました。お母さんの真優に対する優しさにもすごく感動しました。この年齢だからこそ悩むことや苦しいことがたくさん描かれていて、吉岡の言葉で少しずつ変わっていく真優を「がんばれ!!」と応援しながら夢中になって読みました。
審査員:中嶋奈津子氏評
親への反発、学校でのいじめがリアルで、中高生の等身大が描かれている作品だと思います。主人公の真優が、徐々に人を思いやる優しい女の子に変わっていく姿が魅力的で応援したくなります。恋・友情・家族……大切な存在に気づいて成長していく様子を、10代の皆さんに広く伝えたいです。
審査員:内藤麻里子氏評
いじめ、介護、児童虐待など家族問題に果敢に取り組み、みんな一生懸命生きようとする姿が感動的に描かれています。多彩なドラマを展開し、しかも一つ一つのエピソードに厚みがある。随所に人生や女子高生の日常をうまくつかみ取った表現があり、はっとさせられました。主人公の心理描写が独りよがりでない点も秀逸です。

特別賞

『あのこになりたい』 美波 夕/著

作品紹介
母親に厳しくしつけられ、高校に入っても反抗できない日々を送る咲。優等生だった兄はいじめにあって引きこもりになり、家族はバラバラだ。そんな時、兄の同級生シュンに出会う。シュンは兄を外に連れ出すことに成功。感謝する母だが、咲とシュンの関係を疑い彼を悪く言っていた。そんな母に咲は、とうとう本音をぶつけるが…。

ケータイ小説文庫賞・ブルーレーベル

『あと、11分』 ちせ./著

作品紹介
高校1年生のスイには、突然ぽっかりと記憶が抜け落ちる瞬間がある。違和感を感じていると、制服を着た少女、シキに出会った。どこのクラスかもわからず、いきなりスッと消えてしまう不思議なシキ。スイは彼女に会うとなぜか、大好きな気持ちと悲しみの気持ちがわきおこる。彼女はスイの過去を知っているようで…。

ケータイ小説文庫賞・ブラックレーベル

『彼氏人形』 西羽咲花月/著

作品紹介
高2の陽子は、クラスメイトから“理想的な彼氏が作れるショップ”を教えてもらう。顔、体格、性格と、すべて自分好みの人形と恋愛疑似体験を楽しもうと、陽子は軽い気持ちで彼氏人形を購入する。だが、彼氏人形はその日から徐々に凶暴化していき…。人間を恐怖のどん底に追い込む彼氏人形の正体とは!?衝撃のラストは圧巻!!

審査員

  • 鈴木美羽(新潮社「nicola」モデル)
  • 永野芽郁(新潮社「nicola」モデル)
  • 加藤有香(株式会社TSUTAYA商品本部BOOK部TBNユニット BOOKMDチーム)
  • 中嶋奈津子(KDDI株式会社 新規ビジネス推進本部 auスマートパス推進部 主任)
  • 内藤麻里子(毎日新聞社 編集編成局 学芸部 編集委員)
  • 篠原康子(スターツ出版 書籍コンテンツ部 第1書籍編集 編集長)
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